JARLアワードのルール改正に思う

JARL Webサイトより引用

■ アワード委員会からのお知らせ(国内のアワード申請者の運用場所(移動範囲)の制限を、「日本国内の陸上」に統一)


 現行のアワード規約では、申請者の運用場所(移動範囲)の制限をアワードごとに定めています。この運用場所の制限の違いが申請者の認識を混乱させ、誤申請や申請機会遺失の原因となっています。一方で、申請者側の移動場所はQSLカードへの記載を必須としていないため、申請者の運用場所の審査は実質上困難です。


 このような理由で、かねてよりアワード申請者からは運用場所制限の撤廃要望が多く、アワード委員会ではこの件についての審議を重ねてきました。この結果、すべてのアワードについて、国内のアワード申請者の運用場所(移動範囲)の制限を、「日本国内の陸上」に統一することとし、改正したアワード規約を平成22年4月1日から施行することとしました。


 なお、今回の規約改正に伴ない、これまでの運用場所(移動範囲)の制限に沿った申請を移動範囲の「特記」として新たに認めることとします。このため、これまでの「同一都道府県」に加えて、「同一コールエリア」、「同一スクエア」の特記を追加します。ただし、これらの移動範囲の特記は、1つのアワードでいずれか1つのみを申請できます。また、これらの特記は従来の印刷ではなく「特記シール」の形で発行します。

(3月23日)引用ここまで

今回の改正で移動地の縛りが無くなりました。以前は同一都道府県内が有効だった時代から見ると隔世の感があります。今でも6mでは移動地を同一都道府県内に限定してWACAやWAGAを目指している方が多くいると聞いています。

今後特記のないWACAやWAGAは全国どこからでも運用した交信で申請可になります。
例えば2局で全国行脚をしてWACAやWAGAを申請することも可能です。
私が首をかしげるのは「特記順位」と「JCCマスターランキング」がそのまま残っていることです。これからはさっき書いたように2局で全国行脚をすればルール上問題なくWACA,WAGAの申請ができますから10GhzのWACAも可能です。そのとき特記順位はそのままなのでしょうか。私は疑問に思っています。現在WAJAでさえいないATVでのWACAも可能です。これは個人の価値観の問題ですがたぶんJARLはそういうことを想定していないのでしょう。
しかしAJAをやってる方ならば私の書いていることの意味を理解している方もおられるのではないでしょうか。

JARLは今回の改正に伴って特記順位とJCCマスターランキングを同時に廃止すべきだったと思います。

他人と競うことによる技術の進歩よりもアワードの大衆化、つまり発行手数料による収入増路線に舵を切ったわけですからね。


ちなみに私が持っているJARL発行のアワードは1985年6月20日付けのJCC-100(特記50MhzSSB)NO.24956の1枚だけです。hi