ex.JH2GAA SK

JARLニュースのサイレントキー欄にex.JH2GAA田畑さんの名前がありました。

私は基本的には一匹狼的に動きであまり組織やクラブに所属するタイプではないのですが、アマチュア無線では過去2つの組織のメンバーになったことがあります。

その一つが「アマチュア無線ハングル会」でGAA局が会長でした。

当時中学生で独学でハングルの勉強をしていて「ハングル会」の初期メンバー(No.23)でした。

私が無線を始めた1984年はNHKハングル講座が始まった年でもあります。ソウルオリンピックが決まり、韓国への関心が高くなっていた頃です。

日本語本来ではあの半島を「朝鮮半島」と呼び、そこで使われる言語は「朝鮮語」なのですが、「朝鮮語」「韓国語」いずれも単語にもイデオロギーが介入するので「ハングル講座」という名称になったと聞いています。

またハングル講座が始まる前にハングルを勉強するのは自衛隊、公安、外交官くらいと言われていましたから現在とは隔世の感があります。

岩波新書の『韓国からの通信――T・K生からの報告』などは当時ベストセラーでしたが、後に捏造されていたことがわかるなど、当時の一般人は朝鮮語を理解せず、大学教授クラスでも2次情報のみであたかも全てを知っているかのように学生に話をしている人までいました。まだその頃は朝鮮半島には日本語世代が社会の中心にいたので日本語でやり取りできたんですね。またそれを利用してT・K生からの報告のように自分の陣営に都合に良いデマを流す人も沢山いました。

ちなみに大学生時に朝鮮半島についての学生団体のシンポジウムでパネラーとして登壇した際に同じパネラーとして座っていた当時朝鮮半島情勢の研究者で有名だった某教授があまりに出鱈目な事を言っているので

「某教授はウソをついている、根拠は、これこれ」と話したところ

聴衆のご年配の方が

「学生の分際で教授を批判するなどとんでもない、生意気だ」と興奮して退席されたりしましたが、当の教授は

「君、よく勉強してるね」と感心してました。

わたしは「向こうの新聞を原文で読んでますから」と答えました。

今では学生レベルでもこれくらいは当たり前のことですが、当時はまだそんなレベルだったのです。これもBCLから始まってアマチュア無線で鍛えた賜物でしょうね。でも今は跡形も無く全て忘れてしまいました。

 

話しがそれてしまいました。

そんななかでGAA局はハングルの同好の局をとりまとめたり、JAのAJAアワードに相当するKDNの日本語リストを作成したり、HL局のコールブックの日本語訳を作成するなど活躍されました。

私は大学受験などで無線から離れた時にハングル会も退会してしまいましたが、最盛期のハングル会には300名以上の会員がいたようです。

昨年7MHzSSBでGAA局がCQを出されていたので久しぶりにお声がけして近況を報告したのが最後になってしまいました。

 

大変お世話になりました。心からご冥福をお祈りいたします。